これまでの物語
長野県ではその昔、県内の各所で様々な蕎麦の在来種が作られていました。 中でも戸隠、川上、入野谷は蕎麦の三代名産地として江戸までその名がとどろいていました。
しかし戦後、食料難の対策として全国的に普及した信濃一号の影響により、他の在来種と同じく入野谷在来も絶えてしまいました。
2014年に長野県野菜花卉試験場に在来種の種が存在する事が分かりました、その数20g。まさに奇跡の発見でした。
そしてその20gの中で発芽したのはわずか6粒でした。その6粒を長野県野菜花卉試験場の丸山研究員に依頼し2年を掛けて約1kgまで増やしていただき、その内の300gを分けてもらい信州大学の井上教授のご協力を得ながら2016年に入野谷在来の復活への取り組みがはじまりました。
そして4年目の2020年、いよいよ出荷に向けた生産がはじまりました。その年は伊那市内の蕎麦店7店舗で入野谷在来の蕎麦を提供することができました。

左が入野谷在来、右が信濃一号
入野谷在来の特徴
入野谷在来の特徴は、小粒で味が濃く香りが豊かである事が特徴です。特に水回しをした時に立ち昇る香りは通常の蕎麦とは比較にならない程です。 またその品質の高さは信州大学の協力により科学的にも裏付けされており、まさに信州そばの原種ともい




